PHPカンファレンス小田原2024にコアスタッフとして参加しました (当日編)

4月13日(土)に開催されたPHPカンファレンス小田原2024(以下、ぺちこん小田原)にコアスタッフとして参加しました!

ぺちこん小田原、良かったですね・・・

前日準備

前日の12日(金)は朝に小田原入りし、着荷していた荷物の確認を進めました。

そして、当日スタッフのことみんさんと一緒に小田原入りしていたウィルゲート勢の皆さんとスタッフで報徳二宮神社に成功祈願のお参りに向かい、その後ランチを一緒してから封入作業。

ツナギメエフエムで「30分で封入終わる?」と話に上がっていましたが、蓋を開けてみると約21分で終了。
爆速だった!

あとは当日本編にシークレットゲストとして登場した梅丸のテストをしていました。

テストしている最中はスタッフ全員爆笑ww

その後は束の間の休憩時間を挟んで会場に荷物を搬入し設営。

搬入してから設営できるまで(全ての部屋が使用できるようになるまで)足湯に行っていたのですが、今から考えるとあの休憩時間・足湯タイムが前日最後のゆっくり出来る時間でした、、、

設営ではトラックかまの設営をメインに担当していたのですが、配信のリハを前の週にしていたこともあり機器構成図の意味をなんとなくは掴めるようになっていて、配線周りの設営に少しは貢献出来たかな、と思います。

SDIケーブルが一本駄目になった疑惑が出たりとトラブルはありましたがなんとかリカバーし、配信がある程度出来そうってレベルまでは設営出来ました。

今回のぺちこん小田原から少し配信・映像周りに首を突っ込むようになりましたが面白かったです。

とはいえ、会場の使用終了時間である21時までは全然準備が終わらず、最後10分のロスタイムを貰えてそこでどうにか配線の養生を間に合わせるところでタイムアップ・・・

「お金で解決出来るならこのまま設営進めたいな」と後ろ髪を引かれる気分で前夜祭へ。

美味しいご飯を食べて体力回復してからは前夜祭会場の片隅でトラック・配信周り担当のスタッフが集まって前日準備の残課題と翌日行う作業を確認する突発MTGをしたりしていました。

と、バタバタした前日ではありましたが参加者の皆さんが楽しそうにしているのを見れて嬉しかったです。

あと、先に前夜祭会場に向かって前夜祭の運営をしていたスタッフの皆さんが頼もしすぎた・・・!

本編

当日は早売りチケットの方にお配りするおむすびをスタッフ数人で受け取りに行く所からスタート。

会場が開いてからは前日に終わっていなかった準備の内、急ぎのものを済ませ受付しながら合間にちょっとずつ残作業を片付けたりしました。

あとは梅丸のサポート。 梅丸、大盛り上がりでしたね・・・!

その後はランチ行ったりスポンサーブース巡ったりしながら小さなボール拾いしてた、気がします。

今回のぺちこん小田原は明確に「当日ここ頑張った」ってポイントが無く、当日スタッフの皆さんがとても頼りになったので細かいことをちょこちょこやってました。

一息ついたらLTの梅丸出動の段取りや撤収・懇親会に向けた準備。

公式懇親会では一応会場の人と運営の間で連絡が必要になったとき要員ではありましたが、結果的には特に何もなく色々な人と話したりLTを聞いたりと楽しめました。
初めましての人とも話せましたが、大体知り合いと話してしまってましたね・・・

懇親会の間、スタッフによってはずっと撤収作業をしてくれていたので本当に感謝しかないです。

二次会はだいぶ解放された気分で楽しめました。

まとめ

これまでスタッフとして参加してきた他のカンファレンスと違い、ぺちこん小田原は立ち上げから関わってきました。

なので参加者の皆さんが楽しんでいるのを見るとより嬉しい気持ちになり、写真を見返したりするだけで情緒がぶっ壊れそうになります。

本当にぺちこん小田原良かったな・・・と思います。

という訳で、ぺちこん小田原に参加した熱そのままに前日・当日の振り返りをお届けしました。

事前準備編も書くかも・・・?

ではまた!

PHPerKaigi 2024にコアスタッフとして参加しました

3/7〜9に中野セントラルパークカンファレンスで開催されたPHPerKaigi 2024に昨年から引き続きコアスタッフとして参加しました。

PHPerKaigi、楽しかった!!!

事前準備

パンフレット

PHPerKaigiでは参加者向けに配送するノベルティボックスにタイムテーブルやスポンサー紹介記事、寄稿者の方による技術記事などを載せたパンフレットを封入しており、今年もパンフの制作を担当しました。

デザイナーさんに依頼するのがギリギリになってしまったので、もう少し余裕を持って進めれば良かったなと反省しています。

PHPerKaigi 2023にコアスタッフとして參加しました - muno_92の日記

という昨年の反省を活かし、早めに動き始めた事で今年は比較的余裕を持って進められたかなと思います。

参加者の皆さんの感想を見ていても好評なようで良かったです。

一点、パンフ原稿を変更したことを忘れ、そこに差し込んでいたPHPerトークンの登録をミスってしまったのでそこは反省ポイントですね。

機材レンタル

そして、会場に設置したハイテーブル・ロッカー・冷蔵ケースのレンタルも「こういう機材のレンタル面白そう」と手を上げて担当してみました。

実は、当初借りることが決まっていたのはハイテーブルだけでした。

ロッカーは「借りてみる?」という話が少し出ており、ハイテーブルをレンタルする予定の業者でも取り扱っていると分かったのでそれも自分の方でレンタル担当を持ちました。
(「業者のサイトでハイテーブルを探していたらロッカーを見つけた」のか「同じ業者でロッカーを扱ってないか調べてみたらあった」のかははっきり覚えていません。前者だったような気がします)

PHPerKaigiや(PHPerKaigi委員長の長谷川さんが主宰されているもう1つのカンファレンスである)iOSDC Japanで利用実績があった2つの業者にシュッと問い合わせを投げつつ、

  • 鍵で閉めるタイプだと無くしたりしそうだしダイヤルタイプの方が良さそう
  • バックパックが入るサイズにしたいよね
  • 数は3台くらいあれば良いかな

と詳細を長谷川さんと詰めていきました。

この辺りが1月。


そして、ぺちこん関西から帰ってきた日に「ビールを冷たい状態で提供したい」と大型の冷水ショーケース(添付画像)をレンタルする話が持ち上がり、ハイテーブル・ロッカーを借りる業者さんに質問したりしながら最終的に冷蔵ケースも借りる事に。

当日はどの機材も活躍していましたが、特にロッカーは予想以上に使われてびっくりしました。

「どれくらい使われるか分からないし部屋の大きさから見て3台借りておけばいいかな」位のざっくり加減で借りる量を決めていたのですが、day2は満杯になる程で、こんなに需要あるんだなと。

考えてみればカンファレンスで持ち歩く荷物を減らせると楽なのでそこまで不思議では無いですよね。
自分自身Ya8に参加したとき「ロッカー欲しい」と思っちゃいましたw

スタッフブログ

本編が近くなり「こういった記事いるのでは?」と思ったのでガッと書きました。

昨年のスタッフブログに引き続き名札サンプル画像のQRコードにPHPerトークンを埋め込んだら「そんなの分かる訳ないw」という反応が多かった(というかそれしか無かった)ので天丼するかは次の機会があったらその時に考えますかね・・・

動画チェック

2月の下旬はスピーカーの皆さんが事前収録されたトークのチェックを行っていました。

それについてはどんな作業かも含めて別の記事にまとめていますので興味がある方はそちらをご参照下さい。

当日

カンファレンス当日は今回もHQ(Head Quarter)担当として主にInformationコーナーにいました。

HQはSNSでの告知や落とし物・問い合わせ対応、PHPerチャレンジの抽選対応、会場の管理会社への各種依頼、etc・・・と長谷川さんがマニュアルに記載された文言を借りると「あらゆる調整事項を調整しまくる」チームです。

PHPerKaigi 2023・iOSDC Japan 2023に続き3回目となるとある程度慣れはしたものの、それでも次から次へとTODOが積まれていって文字通り「あらゆる調整事項を調整」していました。

今年は抽選の対応が増えると分かっていたのでこれまでの3人体制から5人体制に変えて頂いたのですが、見に行きたい発表があったり他のチームのヘルプに行ったりと1人〜2人抜けても問題なく回り、また各メンバーが自律して動いていたので安心感が段違いでした。


という前提の上でそれぞれの日を振り返っていきます。

day0 (3/7)

この日は朝から会場設営。

10時前には機材レンタルの搬入用車両が到着し、しばらくその対応に追われていました。

そしてロッカーの運用方法を考えたりポスターセッション設営についての質問を拾ったり一部登録されてなかったPHPerトークンの確認をしたり・・・と色々準備していたらあっという間に時間が溶けていました。
(こう書き出してみると、ロッカーの運用準備やPHPerトークンの確認など事前にやっておけばもう少し当日余裕を持てましたね・・・)

PHPerチャレンジの抽選の準備は全く出来ていなかったのですが、最初に少し説明しただけでうえしーさん・rikutoさんが進めて下さっていました。
お二人はday1・day2での実際の抽選も上手く対応して下さっていたので本当に助かりました。めちゃ安心感あった・・・

day1 (3/8)

day1、朝起きたら雪が降ってたのにはビビリましたが、会場につく頃にはみぞれか雨か、位になっていて良かったです。

会場に入ったらまずロッカーの暗証番号を全て変更してこの日の利用に備えていたのですが、パスワード管理をミスって一部(3ヶ所)のロッカーを開けられなくなってしまったのは痛恨のミスでした。

そして、見たい発表・企画があったので他の人と調整して見に行ったりもしていました。


自分自身たまにコマンドラインツールを作っているのでこの発表はプロポーザルが投稿された時から「めちゃめちゃ見たい!」と思っていたのですが、なんとなくで作っていたコマンドラインツールの設計を整理する良いきっかけになりました。
とても良かったです。


自分自身PHPerKaigi以外にもPHPカンファレンス小田原2024の運営に関わっていたり、他のカンファレンスの中の人と運営周りについてたまに話したりしていたので「これ絶対面白いやつ」と見に行ったら聴衆も関係者だらけで、聴衆からガヤが飛んだり逆にパネリストから聴衆に矢が飛んだりと、アンカンファレンスならではの面白さがあって1時間があっという間でした。

↓その時間帯の自分のツイート
https://twitter.com/search?q=from%3Amuno_92%20since%3A2024-03-08_15%3A25%3A00_JST%20until%3A2024-03-08_16%3A50%3A00_JST%20%23phperkaigi%20%23d&src=typed_query&f=live


そんなこんなしているとday1の全トークが終わり、その後はロッカーに忘れ物が無いか確認したり、長谷川さん && スタッフ数人で翌日の懇親会に向けての会場転換の段取りを考えたりしていました。

その際に

  • day2はロッカーを使用不可とする
    • 返却を考えると15時にはロッカーを空にしないといけない
    • 仮に使えるようにしたとしても昼休み明けからほとんど時間を置かずに荷物を出して頂くことになってしまい、バタつくのが予想される

と決めたのですが、ここまでロッカーが使用されるとは予想していなかったので次はより長く使って頂ける方法を考えたいです。

day2はスポンサーブースの各社から搬出用荷物を運営で集荷する事になっていたので、集荷の準備を着荷担当のakkiさんと進めてからそーだいさん主催の非公式懇親会に向かいました。

いつか行きたいと思っていたP2Bで美味しいお酒・料理を頂きながら楽しく話していたのですが、その裏でday2ロッカー使用不可の告知をうえしーさん・ことみんさんが進めて下さっていて本当に助かりました。
感謝してもしきれないです。

そして宿に戻ったらPHPerKaigiが運営に使っているforteeでフィードバック画面のパンくずリストをクリックするとエラーが発生するという呟きを見かけ、すぐに直せる系のバグかな?と調べてみたら直せそうだったのでPull Requestを出してday1が終了しました。

day2 (3/9)

この日は良い天気でしたね。

今回は高円寺に宿を取っていて「会場まで徒歩20分か、朝の散歩がてら歩いていくかな」と考えていたものの、軽く寝坊したのでバタバタと支度をして普通に電車で会場に向かうday2スタートでした。

そんなday2ですが朝一で「手が空いてるスタッフはTrack Aに!!!」といったアナウンスが無線に流れ障害発生・・・!

今回のPHPerKaigiはクロージングのラストに銀テープを飛ばしたのですが、それが誤射により部屋に散らばってしまい、部屋に参加者の方を入れないようにしながらスタッフ総出で銀テを巻き、詰め直していました。

Slackに「Track Aに人を入れないで」アナウンスが流れたのが9:34なので遅くともその時点では障害が発生していた状態で、Track Aオープンのアナウンスが流れたのが10:14(オープニング開始予定時刻の1分前!)とギリギリでしたがなんとか復旧できました。
みんな頑張った・・・!


その後はロッカーを全て施錠して使えないようにし、ひたすらSNSの告知をしたりInformationコーナーの混み具合を見ながら合間にスポンサーブースを見て回ったりしていました。

そして15時を過ぎ、レンタル機材の返却準備を進めようと動き始めたら1階にあった冷蔵ケースはhamacoさんにより既に地下1階に移動済でした。
(流石すぎる)

ロッカー・冷蔵ケース・ハイテーブルの返却が完了したのが16:25。

HQではクロージングで出す各種数値(飲食物やPHPerチャレンジ景品の提供数など)を集計するタスクもあったのですが、機材返却を終えて戻る頃にはくろさんが展示ルーム担当のRyommさん、飲み物担当のぷぷさん、うえしーさんと協力して集計を進めて下さっていました。


クロージングをしていた辺りの時間帯はakkiさんとスポンサーブースを回って荷物を集荷したりゴミを預かったりしていましたが、ラストの銀テープが飛ぶ瞬間は集荷作業を進めながらチラ見出来ました。

クロージング後はHQの撤収や展示ルームの原状回復作業。

それが一段落してから懇親会に合流しました。

今回のPHPerKaigiにはPHPカンファレンス小田原のスタッフ勢が多く参加していたので「集合写真を撮りたいなー」と考えていたのですが、PHPerKaigiスタッフを兼ねている人も一定数いたので「懇親会の時間しか都合合わなそうだよね」と話していました。
そして、搬出作業と搬出作業の間に一瞬時間ができて「今しかない!」と声をかけて集合写真を撮れました。

それぞれ歓談中であったりゴミの回収中であったりする中、わがままに付き合って貰って感謝です。
(それだけに声掛け漏れがあったのが心残り・・・)

懇親会終盤の辺りからは一部の部屋の撤収作業やゴミ・機材の搬出作業を進め、全てが終わってスタッフが解散した後は疲れ果てていたのでそのまま家路につきました。

まとめ

こう振り返ってみると、今回は初めての会場だったこともあり当日会場を使ってみないと分からない・段取りを組めないことが結構あったんだな、と改めて思いました。
今回使ってみて分かったことがあったので、(開催されたとしたら)こなれてくるであろう次回はもう少し事前に準備しておいて当日の作業を少なくしたい所です。

そして、文中でも各メンバーに触れていましたが自分が担当していたHQは本当に良いチームで、この記事に書ききれない位「xxさんすごいな」と思う場面がありました。
(もちろん他のチームも良かったです)

明確なリーダーを立てたりかっちりしたシフトを組んだりはしていませんでしたがお互い声掛けしながら上手く回せていたかなと思います。
改めて感謝の気持ちを伝えたいです。

と、いう訳でPHPerKaigi 2024の振り返りでした。

参加された皆さんに楽しんで頂けたようなら何よりです。

それでは、PHPerKaigi 2025(?)でお会いしましょう。

・・・の前に、来月はPHPカンファレンス小田原2024がありますね。

スタッフ頑張るぞい!

世界一早いPHPerKaigi 2024 トーク感想記事

皆さん、こんにちは。
PHPerKaigi 2024 コアスタッフのmuno92です。

PHPerKaigi 2024の開催がいよいよ今週末に迫っていますね。

この記事では、事前収録されたトーク動画を元に一足早くトークの感想をお届けします。

トークの事前収録とは

PHPerKaigi 2024ではトークの事前収録システムを採用しており、オンライン登壇の方は事前収録必須、現地にて登壇される方もトークの事前収録を推奨、としています。
(体調不良で当日登壇出来ない可能性などを考慮)

そして、収録されたトーク動画はコアスタッフによって確認が行われています。

録画チェックをいくつか進める内に「ちょうど3連休だし全部のトーク見るか」という気分になり他の人がチェックした分も含めて全てのトークを見たので、トークの紹介も兼ねて個人的な感想をつらつらとまとめてみました。

以下、注意事項です。

  • この記事の対象となるトークは「事前収録が実施された && フル尺で録画できていた」トークのみです。
  • この記事はPHPerKaigi 2024運営としての意見を伝えるものではありません。
  • 【重要】 この記事はPHPerKaigi 2024のネタバレを含んでいます。新鮮な気持ちで当日発表を見たい方はタブを閉じる事をおすすめします。













はい、大丈夫ですね。
ではトークORDER BY 発表開始時間, トラックで見ていきましょう。

day0 (3/7)

マイクロサービスがほしいと思ったときに本当に必要だったもの〜なぜ人は共通基盤の夢を見るのか〜

PHPerKaigi 2022でPHPerでもできる!マイクロサービスという発表をされた77webさんによる続編(?)です。

前回のおさらいとして発表における「マイクロサービス」の前提を揃えた上でマイクロサービスが欲しくなる理由を4つ挙げ、それぞれに対して「それはマイクロサービスじゃないといけないの?」とマイクロサービス以外で解決出来るものはその解決法を提示されていました。

詳しい内容は当日ご覧頂くとして、結論が刺さりました。

  • 一番大事なのはアプリケーションを持続的に開発可能にすること
  • 他の選択肢があることを知って比較・検討するのが大事(マイクロサービスに限らず)

(自分はどちらかというと「分散泥団子つらい」だけでマイクロサービスに否定的になっていたので)

PHP で読む楽しいコアダンプ

コアダンプ、「なんかクラッシュした時に吐かれるやつ」位のイメージだったので「よく分からんがすごいことやってる」と聞いていました。

発表ではそもそもコアダンプは、から始まりコアダンプが吐かれるケース、どうやればプロセスを殺さずにコアダンプを取得できるか(ここを説明する際の例えにはクスッときましたw)、と続き最後にPHPプロセスをコアダンプを使って解析する方法について解説されていました。

その中で

  • Relisjiさん自作のプロファイラ)はPHPによるELFのパーサを持っている
  • 元々(後でなんとなく融通が効きそうな気がしていたので)Reliのメモリ読み取り機能は抽象化してあった
    • なのでコアダンプ用の実装をすることで生きているプロセスを解析するようにコアダンプを解析できた
    • わりと大したことない変更でコアダンプが読めた

とサラッと述べられていたのがすごいなと思いました。

「大道芸みたいなツールでも適当に各所を抽象化しておくと後が楽」と仰っていましたが、そういった勘所を自分も磨いていきたいです。

day1 (3/8)

古くなってしまったPHPフレームワークPHPのバージョンアップ戦略

PHP7.3 -> PHP8.1、FuelPHP1.8.2 -> FuelPHP1.9-develop (!)にバージョンアップした際に上手くいった戦略についての発表でした。

上手くいった戦略をプロジェクトマネジメント視点・技術視点でそれぞれ解説されていたのですが、特にプロジェクトマネジメント視点での

  • 遅延リスク(不確実性の高い課題)の察知と対処が上手くいった
    • (上手く言語化出来ないが)分からないこと・不明瞭なことがどこにあるのか常に目を光らせるが大事になるのではないか

がとても気になっています。

Laravel OpenAPIによる "辛くない" スキーマ駆動開発

とてもテンポが良く、発表を聞いていて面白かったです。

自分もOpenAPI自体は使っているものの、なんとなくドキュメント・APIのテスターとして使っているだけだったので、

  • フロントエンド -> サーバーサイドの依存を仕様書を間に挟んで逆転させる
  • 安定したインターフェース記述言語へ依存させて秩序を強制させ、品質を向上させる

という発想になるほど!となりました。

履歴データテーブルとの向き合い方

この発表は履歴データとの向き合い方ももちろん参考になったのですが、それ以上に「業務を知った結果より良い設計になった」という話がとても良いなと思いました。

(余談ですが、発表されているげんえいさんの背景にある本棚(バーチャル背景ではなくリアル本棚)の蔵書量がすごくて圧倒されましたw)

10年以上動いているレガシーなバッチシステムを KubernetesAmazon EKS) に移行する取り組み

Kubernetesちょっとしか触ったことがなかったので、実際にEKSでバッチを実行するとしたらこんな選択肢があるのか、と参考になりました。

あとは当初要件に合わなかったサービスがバージョンアップによって要件を満たすようになり、採用したことを受けて

  • 技術選定は送らせたほうがいいケースもある
    • OSSクラウドサービスは日々アップデートされているので機能追加によって新たな選択肢が生まれてくることも

と仰っていて、確かにそういう場合もあるかも、と思いました。

パフォーマンスを改善するには仕様変更が1番はやい

  • 挙動を変えずに頑張ってパフォーマンスを改善しようとするだけでなく、挙動を変えてしまう手もあるよね
  • ただ「はやく」するのではなく本質的に「はやく」できるといいよね

という発表。

挙動を変えずにパフォーマンスを改善した例を1つ挙げた後、いくつかの実例と共に「仕様を変えてパフォーマンスを改善する」方法を紹介されていました。

自分がこれまで関わってきたシステムを振り返って「確かにそういうやり方あるよね」というものもあれば「その発想は無かった」となるものもあり、自分が無意識に前提として考えていることなどを疑ってみるの大事だな、と実感しました。

CSRF対策のやり方、そろそろアップデートしませんか

従来のCSRF対策であるトークン方式に始まり、CookieのSameSite属性を使う方法やOriginヘッダーを使う方法、Sec-Fetch-*ヘッダーを使う方法、と新しいCSRF対策が紹介されており、最近のCSRF対策についていけていなかった自分の頭の中をアップデートする良い機会になりました。

そして、発表で伝えたかった事

  • 使っているフレームワークの事を知ろう / 仕組みに興味を持とう
    • そのうえでそれ以外のやり方が無いか調べよう

がとても良いなと思いました。

「わたしたちのコード」を安定させるためにフレームワークとの距離を保つ

フレームワークは便利だけどそれに依存しすぎると困る場合もあるので距離を保つことも考えよう、という発表。

「所属されてる会社リンケージさんだしEloquentからDoctrineに切り替えたりしたのかな・・・」と考えながら聞いていたら見事にその疑問が回収されていて面白かったですw

フレームワークとの距離を保っていて良かった実例として挙げられていた

  • 開発初期に画面を作り込まず、クラス単位で実行可能にしてコマンドラインで実行する形に出来た
    • スピードを求められる初期の開発とのバランスが取れていた

は自分自身やったことがある方法だったので共感出来ました。

また、メール配信サービスの切り替えは「確かにそれは可能性として十分あり得そう・・・!」となりました。

どうやってWebサービスのページ表示速度を1/3にしたか

何故パフォーマンスチューニングが必要なのか、何からやったいいのか、Core Web Vitalsやプロファイルツールなど基本からまとまっているのが良いなと感じました。

発表中に仰っていた「わかんない時に頑張って推測してもあまり良い答えに辿り着かないので計測するの大事」は本当にそうだなと思います。

そして最後に触れられていた「定番の設定」はあるあるですねw

レガシーシステムへのPHPStan導入から半年での課題と効果

PHPカンファレンス関西2024(ぺちこん関西)でも発表されたいたPHPStan導入の話。

ぺちこん関西の参加ブログにも書きましたが、なんとなくPHPStanを導入したのではなくnullチェックに問題を抱えているからlevel:8で導入、と目的がはっきりしているのが良いですね。

また個人的な話にはなるのですが、ぺちこん関西の時はBaselineを使っている事を聞き逃していたので、もう1度発表を見れてよかったです。

day2 (3/9)

B+木入門:PHPで理解するデータベースインデックスの仕組み

これまでアルゴリズムやデータ構造をあまり意識せずに手癖でやってきたので「B木・B+木はすごいのか」位の理解度に留まっています・・・

  • データ構造そのままにアルゴリズムだけで処理速度を改善するのは限界があるのでデータ構造を工夫する必要がある
  • データ構造は向いているアルゴリズムがある
  • データ構造に興味を持ったきっかけは、LeetCodeをやっていてアルゴリズムだけでは限界があった事
  • ただデータをこねくりまわすのではなくどういった構造のデータに対してこねくり回すか考えないとだめ

という話が印象に残っています。

このままだと手癖でどうにかならない壁にぶち当たるか、壁を壁と思わず自分がやれる範囲内に留まってしまうか、になるような気がしているので基礎を身に着けなければ・・・

RubyVM を PHP で実装する〜Hello World を出力するまで〜

スタックマシンや命令セットという前提を抑えた上で、Rubyの実行環境(RubyVM)を実装する話。

スタックマシンについての説明が前半にあったので、なんとなく分かったような気になりながら話を聞けました。

企業主体で開発されていて仕様書が充実しているJVMに比べるとドキュメントの整備に限界があるRubyVMを実装するためにどうしたらいいか
-> Cで書かれたコードを読む

php-srcに潜っていく人々のように「やっぱりそこに行き着くのか」感がありました。

ファイル先頭の use の意味、説明できますか? 〜PHP の namespace と autoloading の関係を正しく理解しよう〜

  • useはエイリアス作成に使う演算子
    • use App\Models\Flight = use App\Models\Flight as Flightと同じ
  • namespaceの説明
  • useはエイリアス
  • じゃあどうやって読み込んでいるの?
  • Composerによるautoloading
  • vendor/autoload.phpの読み込みを書いたこと無いよ?
  • index.php
  • 名前空間だけで対象のファイルをどうやって見つけているの?
  • PSR-4

と順を追って説明しているのが分かりやすくて良かったです。
useがエイリアス作成の演算子というのは知らなかったのでなるほど、となりました。

(余談その2。おかしょいさんはバーチャル背景にPHPerKaigi 2024のサイトを使用されていたのですが、編集後に出来上がる動画に付くL字フレームがサイト上部の画像と同じ色味だったのでとてもマッチしてました)

phpunit/php-code-coverageって何をしてるんだ

カバレッジとは、から「じゃあphpunit/php-code-coverageはどうやってカバレッジを計測しているか」の話。

静的解析しかりこういう裏側の話は大好物なので、Xdebugで取得できるカバレッジ情報の配列ってこうなってるんだー、と楽しく聞いていました。

「ブランチやパスの分析にはOpCodeの情報が使われており、それについては別に資料を展開する予定」と聞いて「それ早く読みたい」と思っていたらブログを書き上げるのに時間が掛かっている間に公開されていました。

こちらの資料を事前に読んでおくとより楽しめること間違いなしです。

そして、

  • 気になったことの仕組みを突っ込んで調べてみたら納得感があったし面白かった
  • 身の回りの「実はよく知らないかも」に気づいてズブズブと足を踏み入れてみよう

という結びの言葉がとても良かったです。

はじめてのメンバー育成。マネージャーとメンバー視点で振り返る1年間

メンバー育成を「探り合い期」「あれもこれも期」「集中期」と分けてマネージャー/メンバーそれぞれの視点で振り返った話。

探り合い期の話で

  • メンバー側の人がチャット上にもやもやを書けてはいたが、分かっていないことに気づいていなかった
  • アウトプットだけ見るのではなくアウトプットに行き着くプロセスの考え方含めて理解するのが大事

と仰っていて、確かに、と思いました。

また、途中で「timesは大勢の人がいて分からないことを投稿するハードルが...」と仰っていて、自分のtimesに持っているイメージは逆(他のチャンネルに比べるとチャンネルに参加している人が少ない)だったので「そういう所もあるのかー」と新鮮な気持ちになりました。

PHP Parserで学ぶPHPと静的解析

過去に

と静的解析関連の発表をされてきたinocoさんによる、簡易的な依存可視化ツールの作成を通して静的解析・PHPを学んでみようという発表。

クラスの完全修飾名を取得するロジックを

  • xxにはyyで出来る(シンプルに思いつく方法)
  • こんな問題がありました
  • それzzで出来ます / こういう風に実装を改善しました

と段階を追って説明されていたのが分かりやすかったです。

こういう風にPHP Parserを使えるのかー、と楽しく聞いていました。
PHPについてもなるほど、となるポイントはあったのですがPHP Parserの方に目が行ってしまうのは好みゆえですね・・・)

privateメソッドのテストって書かない方がいいんだっけ?

PHPカンファレンス北海道2024で失敗例から学ぶSOLID原則の発表を聞いた時も思いましたが、

  • privateメソッドのテストをガンガン書いていた
  • それで困ったケースがあった
  • どういったユニットテストが良いのか

というストーリー展開が上手いなあと感じました。

それと、privateメソッドのテスト(というかpublic/private問わずスタブを多用したりと開発の持続可能性にあまり寄与しないテスト)の良し悪しは置いといて

  • privateメソッドのテストだと全体のつながりを期にしなくてテストが書きやすくなった
  • privateメソッドのテストをガンガン書いた時期にテストコードの書き方が手に馴染んだ

というのは良い話だなと思いました。

テストコードは書けば書くほど書き慣れていく感覚があるのですが、逆に書かないでいるとずっとハードルが高いままになってしまうと思うので。

まとめ

以上、PHPerKaigi 2024の事前収録トークの感想でした。

通して見てみて、山岡さん・きんじょうさんのトークで伝えたいことが共通して「身近なものの仕組みに興味を持ってみよう」だったり、それ以外にも身近なツールなどの仕組みを深堀りした発表があったのが良かったなあと印象に残っています。


また、トークを全部見てみて、スタッフをしていると当日や会期後1週間のフィードバック期間では見れる発表に限りがあったりするので、意外と事前にトークを見てみるのアリだな、と思いました。
(本番までにブラッシュアップされる可能性や当日その場で発表を聞くことでしか得られないものを考えると事前収録さえ見ておけばOK、とは思いませんが)


ただ、今年は現地登壇の方向けには「必須」ではなく「推奨」としていたので去年の約半数の本数にはなっていたのですが、それでも全て見るにはある程度の時間が掛かりました。
それを考えると去年全部見ていたuzullaさんは本当にすごいです・・・

(開催されたとして)来年も全部見るかはその時の自分にどれくらい余裕があるか次第ですね・・・


という訳で事前収録トークの感想をお届けしましたが、PHPerKaigi 2024の開催はすぐそこです。

皆さん、楽しんでいきましょう!

PHPカンファレンス関西2024に参加しました

会場のグランフロント大阪

2/11 (日)に開催されたPHPカンファレンス関西2024(以下、ぺちこん関西)に参加しました。

ぺちこん関西、とても良かったですね!

会場へのアクセス

「駅から無事会場に辿り着けるのだろうか」と思っていたのですが、運営公式による案内動画を見て「JRで上の改札から出ればいいんだな」と予習出来ていたので難なく会場に着けました。

建物に入ってからもトラップがありましたし、あの動画が無かったらどうなっていたことか・・・

名札

名札の裏側にはタイムテーブルが印刷されていたのですが、表側と上下逆さまに印刷されていた事で名札を首から下げたまま見やすいようになっていて「かしこい!」となりました。

PHPerシール・スポンサークイズ

PHPerシール、「シール交換しませんか?」と会話のきっかけになりました。

また、スポンサークイズがスポンサーブースを訪ねた時の会話のネタになったりと、今回のぺちこん関西は参加者間の交流を活発にする施策がよく練られていたのが良かったなと思います。

ランチマップ

お昼は公式のランチマップに掲載されていた喝鈍に食べに行ったのですが、列に並んでいる時に野生のPHPer(okashoiさん、ZOEさん、akkiさん、pinkumohikanさん)と遭遇し、一緒にお昼を食べられました。

pinkumohikanさんとはお会いした事が無かったので「どなただろう・・・?」と思っていたものの席が分かれたりしてお話出来なかったのですが、その後の懇親会でお話出来て顔とアイコンが一致しましたw

見た発表

HACK.BAR

名前だけは見かけたことがあったHACK.BARが神戸にあると運営公式noteで知り、懇親会の後はHACK.BARに行っていました。

すると、ぺちこん関西の会場で話したhigakiさんにお会いし、他にもぺちこん関西に参加された方などが来店されていました。

エンジニアの方ばかりがいる空間で、バーに行くのは初めてでしたがとても居心地が良かったです。

↓HACK.BARにはプログラミング言語などをモチーフにしたカクテルがあり、PHPRubyを頂いたのでペタリ

YAPC -> ぺちこん関西

今回のぺちこん関西は前日に広島でYAPC::Hiroshima 2024が開催されるということで、YAPC -> ぺちこん関西と梯子で参加していました。

他にも梯子勢は10人程いたので、別のカンファレンスで会った人とすぐ再会したのが面白かったですw

(ほんとこの状態だった)

それ以外にも発表を聞いていてYAPCを思い起こす場面がちょくちょくありました。

RDBアンチパターンと戦う - 削除フラグ 完全攻略ガイド / delete flag - Speaker Deck

このワードとても好きなのですが、YAPCに参加した直後に聞くとより感じるものがありました。



seikeさんのパフォーマンスチューニングの発表を聞いていて、YAPC前夜祭でsoudaiさんが「キャッシュで高速化しようとするより先にまずRDBを使い切ろう」と言っていたのとリンクした図



末尾カンマ、とほほさんによるYAPCのキーノートでも話に上がっていたので「昨日聞いた奴だ!」となってました。


一つのカンファレンスに関連イベント含めてガッツリ参加するのはそれはそれで楽しいのですが、梯子するのも(大変だけど)楽しいな、と思いました。

(と、5月も梯子を画策している所・・・)

神戸に宿泊

今回のぺちこん関西の会場は大阪でしたが、Kanonさんが神戸をオススメされていたのを見て神戸(三宮)に泊まってみました。

新快速だと約20分で大阪に着いたので、梅田ダンジョンを彷徨う事を考えると全然アリでは?と感じました。


ぺちこん関西当日の朝に三宮から元町までぶらぶら歩いて朝食を食べに行ったり翌日異人館を観光したりと神戸を満喫できたのですが、今回はあまりゆっくりする時間が無かったので次に行くときはもう少し時間を取って色んな場所・お店に行ってみたいです。

まとめ

関西のぺちこんは参加した事が無いままコロナ禍に突入し、今回が初めての参加となったのですがとても楽しかったです。

また、今回のぺちこん関西はオープニング・エンディングで多く(半分近く?)の人がカンファレンス自体に初めて参加したと手を上げていたのがとても良かったな、と一参加者ながらに思いました。

次回が開催されるならまた参加したいです。

スタッフ・スピーカー・スポンサーの皆さまありがとうございました!

YAPC::Hiroshima 2024に参加しました

街をぶらぶらしている時に見に行ったエディオンピースウイング広島

2/9 (金)・10 (土)に開催されたYAPC::Hiroshima 2024に参加しました。

YAPCに参加するのは初めてでしたが、とても楽しかったです!

前夜祭

Introduce Hono v4!!!!

ひたすらすげーって聞いてました。

何かでHono試したくなっています。

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刺さった・印象に残った事

企画: 番宣リレー

持ち時間1分で本編スピーカーの方などが番宣していく企画。 話し終わった人が次の人の銅鑼役になっていたのが面白かったです。

uzullaさんが銅鑼担当になった際、開始直後に銅鑼を鳴らすネタをやったらあすみさんがuzullaさん(2周目)の開始直後に銅鑼を鳴らす天丼カマしていたのがウケましたw

びきニキさんがPHP系カンファレンスの宣伝をしていた時のワードチョイス。最高。

ワインと鍋の人が「ワインと」「鍋ー」とコール&レスポンスしたりRIZAPの人が余った時間で腕立てしたりと進むにつれてカオスになり、YAPCのごった煮感が出ていた良い企画だったと思います。

Beer Bash

前夜祭のあと、STORESさん主催のBeer Bashに参加し、そこに参加していた面々で二次会にも行きました。

Perlについて何も知らないPHPerがYAPCPerlについて質問しても丁寧に教えて下さったりとみなさん優しく迎え入れてくださり、とても楽しめました。

本編

VISAカードの裏側と “手が掛かる” 決済システムの育て方

今回のベストスピーカーに選ばれた人の発表でした。

決済システムの内側が分かりやすく説明されていてとても面白かったです。

awkでつくってわかる、Webアプリケーション

awkTCP/IP通信出来る -> Webアプリケーション作ってみよう、の発想がぶっ飛んでいて最高でしたw

組み込み変数を使って1行毎に読み込む辺りまでは「ふむふむ、なるほど」って感じでしたがボディを読み込む辺りからめっちゃ力技してるし、さらっと流している一つ一つの実装がすごいことやってるな、と思いました。

(再演) 関数型プログラミングと型システムのメンタルモデル

完全には理解が追いついていない感覚がありますが、関数型プログラミングへの興味が高まりました。 (まずはチュートリアルやったきりのRustをちゃんと使えるようになる所からかな・・・)

古い技術について—SMTP現代事情つまみ食い—

SMTPに関連することが分かりやすくまとまっていました。 BIMI・ARC・SRSなど、知らない仕様も増えていたので知識をアップデート出来ました。

また、昨今の事情から質疑応答がさながら相談会のように白熱していたのが印象に残っています。

平成のエンジニアから令和のエンジニアへの遺言〜技術情報を伝達する手段の変遷〜

パネルディスカッションの中で参加者層を聞く場面があり、初参加の人も5回以上YAPCに参加したことがある常連の人も多く、コミュニティとしてとても良いなと思いました。

キーノート

「とほほのWWW入門」を作られている杜甫々さんによるキーノート。

さらっと「暇だったので作りました」「出来ました」と話している一つ一つがすごく、また「好きだから」でとても多くの入門記事を執筆されており、圧倒されました。

あと、「OSSはサポート期間が短い」「フレームワークはすぐ陳腐化する」に対して「長くインターネットを見てきた杜甫々さんだからこそそう思うのかな」と考えていたら多くの参加者の人がフリーレンを連想していてまさにそれだな、と思いました。

発表が終わったあと拍手が鳴り止まなかったのも納得のとても良い話で、現地であの話を聞けて良かったなと思いました。

まとめ

濃い技術話をたっぷりと聞け、こう自分が知らない・そこまで詳しくない事を「よく分からんけど面白い・すごい」と感じながら聞けるのがカンファレンスの良い所だよなー、と再認識出来るとても良いカンファレンスでした。

また、今回は翌日に大阪でPHPカンファレンス関西があるので梯子しよう、と自分含めPHPerが10人以上参加していたのですが、スッと受け入れてくれるYAPCPerlコミュニティの方が懐深いな、と思いました。

本当にYAPC参加して良かったです、次回も開催されるなら参加したいです。

スタッフ・スピーカー・スポンサー・参加者の皆さんありがとうございました!

PHPカンファレンス北海道2024に参加しました

1月12日〜13日に開催されたPHPカンファレンス北海道2024(以下、ぺちこん北海道)に参加しました。

ぺちこん北海道、最高でしたね〜

day0 (1/12)

ぺちこん北海道自体は金曜日から前夜祭があったのですが、業務の都合で仕事が終わってから北海道に向かうスケジュールでした。

楽しそうにしてるPHPerの様子を見ながら「あと少しで北海道にいけるんだ・・・」と羨ましい気持ちを堪え、仕事を終わらせ羽田に。

が、雪の影響で飛行機が飛ぶか怪しい雲行きに・・・

場合によっては羽田に折り返すかもしれない条件付き運航で飛ぶことになりました。
(なので万が一の事を考え、飛行機に乗るまでは翌日の始発など調べていました)

と、不安材料はあったものの飛行機は無事北海道に着陸。

着陸するまでツイートが途切れたりした事で心配して下さった方もいたようで、ご心配をお掛けしました・・・

このスクショを撮った時点でも「ここまで来たものの無事降りられるのか・・・?」とか考えてました

ホテル近くの地下街出口から地上に上がると前回のぺちこん北海道の懇親会会場が見えて懐かしい気持ちに。

day1 本編 (1/13)

本編当日は会場近くのホテルに止まっていたので時計台見に行ったりしながらゆっくり会場に。

受付では自分がforteeに実装したGoogle Wallet連携を使ってスマホに保存したチケットを見せました。

実装時に過去カンファレンスを使って問題なく動くのは確認済みでしたが、実際に運用されるのはぺちこん北海道が初めてだったので無事動いてホッとしました。

forteeのGoogle Wallet/Apple Wallet連携は「便利だった」という声をチラホラと聞いてとても嬉しかったです。

会場に着いたらロールアップバナーやバックボードなどがあって、「力入れてるな」と少しビビりましたw
一回運営側を経験すると何を見ても運営目線で考えてしまいますね。


そして、本編開幕。

オープニングからスポンサー紹介動画の流れ良かったですね〜
スポンサーも含めてコミュニティとしてカンファレンスを支えてるんだ、と感じられてとても良かったです。


オープニングの後、次のセッションが始まるまでの間に2つ位隣の席の人から話しかけられてそっちを見たら@3namnさんでびっくりしました。

こう、知り合いにばったり、という場面があると去年から今年にかけてコミュニティに知り合い増えたな〜と感じます。


空き時間はスポンサーブースに。

特にサムライズムさんのブースで「TamaCat使ってます」という話が出来て嬉しかったです。

あとは廊下で2019年のPHPカンファレンス福岡やPHPカンファレンス沖縄の時に話したことがあった@yakitori009さんと久しぶりにお話出来て嬉しかったです。


そして、お昼は@tomzohさん一行に混ぜて頂いてスープカレースープカレーを食べたのはたぶん初めてでしたが、美味しかったです。

スープカレーに限らず、北海道美味しいものだらけでしたね。

食べたい物・おすすめの食べ物をチラシに書いてツイートさせる企画、前夜祭の時からTLでよく見かけて盛り上げってるなーと印象に残っていました。

とても良い企画だったと思います。


そういえば、今回のぺちこん北海道はPHPerKaigi 2023のようにLTで残り時間が少なくなった時にペンライトを振るスタイルだったのですが、LTでペンライトを振るのは地味に初めてでした。
スタッフ参加していたPHPerKaigi 2023やiOSDC Japan 2023ではLTはチラ見したりって感じだったので実際にサイリウムを振れて楽しかったです。


本編が終わり、懇親会が始まるまでの間に一回ホテルに荷物を置きにいった所、ホテルを出る時に野生のPHPer(@sogaohさん、@chatiiさん、@asumikamさん、@_mkmk884さん)に遭遇してウケましたw

懇親会では初めましての方とも話しましたが、知り合いに話しかけに行く事が多かったな、って感覚があります。
話したいことがあったのもありますし、知り合いと話すの楽しいんですけどね。
もう少し色んな人に話しかけられたら良かったなとも思います。

その初めて話した人の中にカンファレンス自体に初めて参加しました、って人がいて楽しんでいる様子だったのが嬉しかったです。

あとは@asumikamさんがPHPカンファレンス小田原のスタッフ陣で写真撮ろう、と言って集合写真を撮ったりもしました。

たしかあの場にコアスタッフ・当日スタッフ合わせて9人いたはず・・・
(多いw)


懇親会の後は@soudai1025さんの所の二次会に混ぜてもらいました。

soudaiさんとyakitoriさんがネットワーク機器談義をしていたのが「よく分からんが面白い」って感じで聞いていてとても楽しかったです。

あとは@YKanoh65さん、途中から合流した@yamato_sorarikuさんとカンファレンス運営話をしていたような気がします。

関西の実行委員長を煽っている応援しているyamatoさんが完全に解放された顔でしたw

見た発表(と一言感想)

今回のぺちこん北海道は1トラックだったので、全部の発表を見れました。
(まだ前夜祭のアーカイブは見れていませんが・・・)

全員が全ての発表を見た、という状態になるので1トラックもアリですね。

day2? (1/14)

日曜日はPHP Lovers Meetup vol.3 + OSS Gate in 北の大地に参加したのですが、ちょっと余裕がある時間に目が覚めたので二条市場まで散歩がてら海鮮丼を食べに行っていました。

よく晴れていて、寒さや雪を踏みしめる音が心地良い散歩タイムでした。

(↓と調子に乗った結果)

その後のPHP Lovers Meetupでは題材にCakePHPベースのbaserCMSを選んだ人がいて、最近Cakeを触るようになったので「この書き方見たことある奴だ」ってなりました。

あと、昼食時にyamatoさんが差し入れて下さったセイコーマートのフライドチキンが美味しかったです。

PHP Lovers Meetupが終わった後はtomio2480さんチョイスの「北海茶漬けぽっぽぷらす」で懇親会。

料理もお酒も本当に美味しかったです。


そんな中、帰る予定だった翌日の天気が荒れそうで、早めに飛行機に向かった方が良いのでは、空港までの電車やバスが一部欠航になって混雑した場合を考えておいて指定席を取っておいたほうが良いのでは、との話になりました。

そして「1/15に無事飛行機に乗る会」爆誕

自分・chatiiさん・@youkidearitaiさんが同じホテルに止まっていたので、翌日の天気が見えなかった事もありyamatoさんに向かいに来て頂いて全員で駅に向かう事になりました。

ちなみに、2019年のPHPカンファレンス北海道の時にも本編翌日のアフターハックに参加していた面々でオータムフェストに行った後、札幌駅までyamatoさんにお見送りして貰っていました。奇遇(?)


翌日の段取りも固まってお開きになった後、まだ行けていなかったシメパフェに行きたい!と言った所yamatoさんに連れて行って貰えました。

道中雪がそれなりに降っていたのですが、連れて行って下さって本当に有り難かったです。

パフェを食べながらyamatoさん・tomioさんとぺちこん北海道良かったーって話をしていたらお店を出る頃にはすっかり雪が止んでいました。

あの時間にのんびり街を眺めながら歩いて帰れたのも良かったです。

day3? (1/15)

最終日、無事空港までの電車も動いており、chatiiさんが指定席を取って下さっていたおかげで余裕を持って空港に向かえました。

シートを回転させて修学旅行みたいな気分で「もうすぐエスコンフィールドの近く通るよ」とか話していたらあっという間に空港に。

そして、yamatoさんおすすめの立ち食い寿司のお店が空いている、と列に並んでいる間に前日乗る予定だった飛行機が欠航になってしまった@ogi_chotdake_seさんが合流。

お寿司とても美味しかったです。

お店の人によると普段は40分待ちになる事もあるようで、この日は雪の影響で一部の列車が運転見合わせになっていたりしたこともあって空いているのでは、との事でした。
(ラッキー)

お寿司食べ終わってお土産買ったりするか、って段階でogiさんと同じく前日の飛行機が欠航していた@dero1toさんも合流。

カルビープラスの「揚げたてポテトチップス」が美味しいよ、とyamatoさんに教えて頂き、お寿司は程々の量に抑えていてまだ全然食べられるお腹の空き具合だったので「しあわせバタ〜デラックス味」を購入。

めちゃ美味しかったです。

その後、飛行機まで少し時間があったので空港のラウンジで時間を潰し、deroさんに「保安検査通過した後のラーメンが美味しい」と教えて頂いたので富川製麺所で締めてから飛行機に乗りました。

飛行機はたまに揺れたものの予定通りに羽田に着き、無事に返ってくることが出来ました。

まとめ

今回のぺちこん北海道は制作物・演出などのクオリティがとても高かったなと感じました。
(なんなら出来が良すぎてこの後のカンファレンスのハードルが上がったようなw)

そしてyamatoさんを始め運営・地元の方のもてなし力が高く、北海道を満喫出来ました。
本当に感謝しかないです。

そしていくら食べても美味しいものが出てくる北海道・・・!

冬の北海道に行くのは初めてで少し不安だったのですが、とても楽しかったので次も冬の時期に行きたいな、と思っています。

運営の皆さんありがとうございました!

2023年の振り返り

1月・2月

この時期は動き出しが遅かったこともありPHPerKaigi 2023のパンフレット制作でひいこら言っていた気がします。
その他、PHPerせんべいの制作に取り掛かったりしていました。

あとは1月からPHP勉強会@東京が復活してましたね、ちょうどPHP勉強会@東京に参加し始めたのがコロナ禍直前の2019年だったのでとても嬉しかったです。

3年ぶりの「GMO Yoursに来てます」

3月

引き続きPHPerKaigi 2023のスタッフ業。

当日レンタルで使う無線機の準備をしたり、直前にバタバタとスタッフブログ書いてたりしました。

そしてPHPerKaigi 2023本編、最高でしたね・・・!

コアスタッフになり、当日スタッフの時と比べてやることが増えた分色々と楽しめていた気がします。

カンファレンス熱が高まる余り勉強会前日の夜に登壇申し込みをする位にはエンジョイしていました。

後はPHPerKaigi翌日に頑張って家事を片付けてグリッドマンユニバース観に行ってたりもしました。 最高だったなー。

4月

3月末〜4月頭はPHPerKaigiのアーカイブをひたすら見てフィードバック書いてました。

あとは5月のRubyKaigi 2023や6月のPHPカンファレンス福岡 2023に向けて準備を仕入れてたり。

趣味だとグリッドマンユニバースを何回も観に行ったり、原作の電光超人グリッドマンを見たりしていた1ヶ月でした。

5月

そして5月、RubyKaigi 2023!

Ruby系のカンファレンスに参加するのは初めてでしたがとても楽しかった!!!

街中にRubyistがいるお祭り感もそうだし、連日何かしらの関連イベントが開かれていたので最終日の頃には「昨日はどうも」って感じで話せたりもしたり、本編は言語本体の開発についてたっぷりと聞けて刺激になり、本当に楽しんでました。

今から来年のRubyKaigiが楽しみです!

6月

5月の中旬ごろからiOSDC Japan 2023(以下、iOSDC)のコアスタッフ陣に合流し、6月はTシャツの準備をしていました。

そして、何と言っても4年ぶりのPHPカンファレンス福岡!

楽しかったですね〜
(ツイート見返していたらたっぷり福岡エンジョイしてるのにまだ本編始まってなくて笑いましたw)

来年も福岡行くぞ!

7月

7月はPHPカンファレンス小田原 2024(以下、ぺちこん小田原)が動き出したり(厳密にはぺちこん福岡の直後からSlackワークスペース爆誕したりasumikamさんが加速的迅速に会場確保したりはしていましたが)、iOSDCの準備をしたり。

(Tシャツのサンプルが届いた時の様子)

あとは、7月末からforteeの開発にちょっとずつ関わるようになりました。

8月

iOSDCに向けた準備が佳境に。

ノベルティの内、7月から動き始めていたバックボード・ロールアップバナー、会場用リーフレットが仕上げに入り、その他だとグルメ情報などスタッフブログを3本書いてました。

それと、iOSDC当日の準備作業を軽減すべく夏休みの自由研究+αって感じでforteeにスタッフ向け機能を追加していました。

スタッフブログは会期まで1週間を切ってから書いていたので「時間足りない〜」って思っていた気がします。

あとは、MDNの日本語版に原文に追従しきれてない部分を見つけたのでPull Requestを送ったり。

今年のOSSコントリビュートはドキュメント系がいくつか、って感じでした。来年は実装周りもやっていきたい所です。

そして、響け!ユーフォニアムのアンサンブルコンテスト編の上映が始まり、勉強会終わった後に初回を観に行ったり、何度もリピードしたりしていました。

(こう振り返ると、8月盛り沢山・・・よくやれてたな、自分)

9月

iOSDCから始まった9月!(会期:9月1日〜9月3日)

iOS系のイベントに参加するのは初めてでしたが、やっぱり何かの技術が好きな人が集まったイベントは楽しいですね〜

iOSDCの会期後はPHPerKaigiと同じく「ひたすらアーカイブを見てフィードバックを書く」期間に入ったり、ぺちこん小田原の下見に行ったり。

iOSDCのアンケートで見かけた「チケットをApple Wallet連携できたら」という声をなんとなく思い出して(費用が掛からない・自分が持っているAndroid端末で試せる)Google Wallet連携の実装を試したら思ったよりすんなり出来て本格的に実装するぞーとなったのも9月の下旬頃でした。

10月

10月はこれまで一般参加だったPHPカンファレンスに当日スタッフとして参加した所からスタート。

10月下旬はぺちこん小田原の下見やPHPerKaigi 2024のキックオフがあった後にPHP勉強会@東京でGoogle Wallet連携について発表し、そしてKaigi on Rails 2023、Vue Fes Japan 2023、と楽しいと同時に忙しない日々でした。(嬉しい悲鳴)

11月

11月はforteeで「バグとかガーッと潰しくてくぞー」って気分になったのでバグ系のIssueを潰したり、それが一段落した後にApple Wallet連携の実装を始めたりしました。

Apple Wallet連携はドキュメントが分かりづらかったりしたものの11月末には概ね実装出来ました。

元々PHPerKaigi 2024の準備が本格化するであろう12月に入る前にApple Wallet / Google Wallet連携の実装を終わらせておきたいと考えていたので、若干12月に差し掛かったとは言え予定通りに終わらせられて良かったです。

その他、技術書典や技術書同人誌博覧会に参加したり。

特に技完ガイドはぺちこん小田原の準備を進めていく上でとても参考になりました。

あとは.NET 8のリリースがありましたね。
自作ツールの.NETバージョンを更新する毎年の定例作業もしていました。

12月

どこかのタイミングで小田原に車で行ってみたいなー、と思っていたのでレンタカーを借りて小田原観光していました。

海鮮丼美味しかったなー。

また、ぺちこん小田原の舞台裏をちら見せする記事を書いたりもしていました。

あとは今年のfortee開発を振り返ってみたり。

そしてPHPerKaigi 2024のノベルティの準備が始まったり、ぺちこん小田原のタイムテーブル確定・チケット販売開始など来年に向けて盛り上がってまいりました・・・!って感じの12月でした。

まとめ

今年はぺちこん福岡の振り返り記事にも書きましたが直接話すのは初めての人が多く、コミュニティの知り合いが増えた1年でもありました。

また、PHPerKaigi 2023の振り返り記事

そしてここ半年(特に直近約3ヶ月)はPHPerKaigiが脳の一定割合を占めていたので少し休みたい気分半分、逆にスタッフをやっていない生活に違和感を覚えそうな気持ち半分、といった所です。

と書いていましたが、こう振り返ると見事にカンファレンス沼に浸かってますねw
(4月・5月以外はカンファレンス運営関係を何かしらやっている、、)

来年も自分のキャパを超えない範囲で色々楽しんでいければと思います。

今年一年ありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。