「技術カンファレンスのマスターガイド」を読みました

「技術カンファレンスのマスターガイド」を読み、感想を書こうと思ったら140文字に収められそうになかったのでこの記事を書いてます。

#技完ガイド、とても良かったです。

感想

前提として、私は技術カンファレンスの当日スタッフやコアスタッフをそれぞれ数回経験したことがあります。
なので「カンファレンス運営について少しずつ分かってきたけどまだまだ知らない事も多く、特にカンファレンスの立ち上げは初心者」といった状態でこの本を読みました。

その上でこの本を読んでみると、自分が経験したり他のベテランスタッフの方が気にしているのを傍で見たりして「ここ気をつけたほうが良いよな」と思うポイントが多く書かれていたのでわかるーと共感しながら読め、それだけでなく「こういった観点もあるのか」と発見も多くありました。

そして、こうした知見はスタッフそれぞれの頭の中に断片化された状態で保存されていて、さりげない所で気配りされていたり場面場面で「あ、ここ気をつけたほうが良いよ」と出てきたりするイメージがあるのですが、この本にはイベント運営にまつわる知見が体系的にまとめられているのがとても良いなと思いました。

これからカンファレンスを開催しようとしている人がキャッチアップしていく意味でも、スタッフ経験がある人が再確認する意味でも。

まとめ

技完ガイドは自分たちの開催規模・形態に合わせて書いてあることを取り込み、すぐには必要にならない内容も頭の中にインデックスを作っておいて必要になったタイミングで取り出すリファレンスとしても有用な本だと感じました。
(本の紹介に書いてある通り、まさに「20名の技術イベントから1,000名以上の大型カンファレンスまで対応」です)

読んでいて参考になる事ばかりでした。

イベント運営を考えている人には本当にオススメしたいです!

PHP Conference Japan 2023に当日スタッフとして参加しました

10月8日 (日)に大田区産業プラザPiOで開催されたPHP Conference Japan 2023に当日スタッフとして参加しました。

phpcon.php.gr.jp

PHPカンファレンスは2019年以来4年ぶりの現地参加、そして今年は初めてのスタッフ参加でした。

事前準備

今回、私はスピーカー担当としてスピーカーの方の受付や集合確認などを担当する3人チームのリーダーでした。

ただ、やる事はざっくりとだけ決まっている状態だったので10月4日 (水)に開かれた事前ミーティングの際にコアスタッフの方に質問したり、チーム内で話し合ったりした内容を元にマニュアルを作成。

また、コアスタッフの方が受付用のリストを用意して下さっていたのでそれを実際の運用を想定した形にメンテして事前の準備を進めました。

前日は午後からPiOに向かい、1階大展示ホールの設営やトートバッグへのチラシ・ノベルティの封入などを行いました。
机・椅子を並べてパーティションを組み立てたり、各スポンサーブースに荷物を運んだり。

チラシ・ノベルティを袋に詰める作業(通称蟹工船)は何回かやった事はあったのですが、1000セット以上の封入はさすがに多かったです。
途中、終わりが見えないような感覚にもなりましたが、スタッフ以外で手伝ってくださる方がいた事もあり過去最速らしい17:30頃には終了。

その後は受付で渡すTシャツや名札など細々とした準備を進めました。

↑昼間に各部屋担当の人がスピーカーの方をどう呼べばいいか受付で確認した方が良いよね?となり帰宅後マニュアルや受付リストに反映して準備を終えた時の投稿。

当日

当日は基本的に一般受付隣のスピーカー受付にいて、

  • スピーカー受付時にTシャツや名札・ノベルティをお渡しし、読み上げ確認や注意事項の伝達
  • 各セッションの開始10分前になったらスピーカの方がいらっしゃってるか各部屋担当に確認
  • スピーカーの方が到着されていなかったり、未受付だったりした場合に対応

などをしていました。

到着確認は地味に大変でした。

トラックが6つあるだけでなく、各トラックの開始時間はそれぞれバラバラだったので。
コアスタッフの方や各リーダーなど一部のスタッフは無線をつけていたのですが、6トラック分の開始・終了情報と一緒に到着確認が流れるので混乱することもあり・・・

全体を統括されているスタッフの方が無線で各トラックに確認して下さったり、発表が近くになっても受付されていない方がいたらSNS担当経由で連絡を取ろう、と言って下さったりと助けていただいたお陰で何とかやり切れました。

また、休憩時間に一参加者としてスポンサーブースを回っていたのですが自分が全く知らない企業さんが出展されていたり、各社さん趣向を凝らしていたりと、回っていて楽しかったです。

(隠しキャンペーン)

その後、スピーカー受付は16時30分ごろには一通りのタスクが終わり、スポンサーブース周りの撤収作業や懇親会受付、懇親会会場の準備に回っていました。
懇親会のチケットは勝手知ったるforteeで管理しており、forteeを使ったチケット販売・受付はPHPerKaigi 2023やiOSDC Japan 2023で慣れていたのでシュッと受付のヘルプに。
こういう時同じツールを使ってると便利ですね。

終盤、スタッフをしているPHPerKaigi 2024・PHPカンファレンス小田原 2024の告知をぎりぎり見れて良かったです。

来年はより一層PHPコミュニティが盛り上がりそうですね!

PHP Lovers Meetup vol.1 + OSS Gate

翌日はPHPカンファレンスに参加した熱そのままにPHP Lovers Meetup vol.1 + OSS Gateに参加しました。

php-lovers-meetup.connpass.com

OSSの開発には少し参加したことがあるので、サポーター枠として参加。
初めてOSS Gateに参加したのですが、まず最初にどういった流れで進めるのか説明があり、各ビギナーの方が取り組むOSSを選び、環境構築する所からスタート。

環境構築で詰まったらアドバイスしたり、実際に手元の環境でも構築してみたり。

お昼は会場提供のpixivさんのご厚意により、参加者全員で文字通り「同じ釜の飯を食べ」ました。
(pixivさんは大きなリリースの時に釜飯を食べる文化があるそうです)

ビギナーの方に上手くアドバイス出来たか微妙な感覚はしており、最後の方は自分で手を動かしてしまってもいたのですが、少しでも参加された方がOSSを身近に感じて頂けたなら嬉しいです。

そして、イベント終了後は場所を変えて一部参加者で行った懇親会に参加しました。

イベント運営話やエディタ話、そして最後はnullを巡るプロレスと、とても楽しかったです。

まとめ

今回のスタッフ参加を振り返ると、事前の準備やすり合わせの詰めが甘く、後手に回ってしまった感覚があります。
また、上手く同じチームの人と役割分担出来ておらず、自分が動く場面が比較的多くなってしまったなと感じています。

と、反省点はあるのですが全体を通してとても楽しかったです。

これまで一般参加してきたPHPカンファレンスの裏側を知れ、カンファレンスを支えられて良かったです。

来年もスタッフ参加しようかなと考えています。

ではまた!

iOSDC Japan 2023にコアスタッフとして參加しました

みなさん、こんにちは。

9/1〜9/3に開催されたiOSのカンファレンス、iOSDC Japan 2023にコアスタッフとして参加しました。

iosdc.jp

iOSDC Japanはこれまで「楽しそうだな〜」と外から眺めていただけだったのですが、主催が同じPHPerKaigiでスタッフをしていた繋がりもあり、今回スタッフとして初参加しました。

iOSDC、楽しかったですね!

事前準備

他のコアスタッフの方は自分より前から動き始めていて、私は5月の途中から合流しました。

Tシャツ

まず担当したのは一般参加者・スピーカー・スタッフ向けTシャツです。

PHPerKaigi 2023の参加ブログにも書いた通りカンファレンスTシャツにオリジナルのネームタグを付けたいなーと思っていたのでTシャツの制作担当として手を上げ、6月から制作を始めました。

ざっくり

  • Tシャツ本体へのプリントだけでなくネームタグの制作・取り付けまで対応している業者さんを探し問い合わせ
  • スケジュールをデザイナーさんなど含めて調整
  • 制作

と進めたのですがスケジュールがだいぶタイトになってしまいました。

元々一般参加者・スピーカー向けTシャツはノベルティBOXに封入して事前配送するため納期が早めなのですが、そこにタグの制作・取り付け工期が加わってしまい・・・

デザイナーさんを始めとしてTシャツ制作に関わって下さった方には頭が上がりません。

ただ、そのおかげで本当に素敵なデザインのTシャツを制作出来ました。

左から一般参加者向け(ランダム2種)、スピーカー向け、スタッフ向け

今でも、何回も見返したり着たりしては、デザイン最高すぎる・・・!となっています。

ロールアップバナー

Tシャツの制作が落ち着いてきた頃から、当日会場に設置するロールアップバナーの制作に取り掛かり始めました。

基本的には昨年のIssueを参考にしつつ、iOSDC Japanは会場として大学をお借りしているという事で「参加者の人にこういう案内いるよね」と話に上がった要素を盛り込んだバナーを追加したりしながら進めました。

今年から屋外にも案内用バナーを設置したのですが、バナー下部に重しとして付いているタンクへの注水に手間取ったり、風が強くなったときに倒れそうになったりしたので、来年は(自分が担当するかは置いといて)より上手く進めたい所です。

リーフレット

ロールアップバナーと同時期に、会場で配布するタイムテーブルを印刷したリーフレットの制作も担当しました。

自分自身、会場で手軽にタイムテーブルを確認できたので便利だったなーと思っています。

ブログ

カンファレンス当日が近くなってきて「この辺りの案内いるよなー」「あっ、これについて案内してなかったな」といくつか案内記事を書きました。

blog.iosdc.jp blog.iosdc.jp blog.iosdc.jp

ただ、iOSDCチャレンジについて当日質問を受ける事がちょくちょくあったので、それについての記事も書いておきたかったです。

また、(PHPerKaigiに引き続き)ブログの存在に気づけなかったという声も多くあったので、発信方法はどうにか改善しないとな、と思っています。
ダッシュボード的な「ここ見ればOK」ってページがあると良いのだろうか、だとしたらどのような形式で載せるのが良いのだろう、とかぼんやり考えています)

当日

カンファレンス当日はInformationコーナーで問い合わせ・落とし物対応やSNSでの告知などを担当していました。

ここまではPHPerKaigiの時から引き続き、ではあるのですが今年のiOSDCではiOSDCチャレンジの形式を変更し現地(or オンライン)で抽選して景品をプレゼントする形になったので、抽選係もやっていました。

抽選券を20枚ほど溜めて抽選に来られる方も珍しくなく、ガラガラを回した回数・当たりが出た回数を間違えないようにするのが大変でしたw

カンファレンスならではのお祭り感があって良かったのではないでしょうか?

まとめ

今回のiOSDC Japanではこのような事を担当していました。

当日はとても盛り上がっていて自分自身楽しかったですし、楽しかったとの声も多く頂けて良かったです。

ただ、暑さでダウンしてしまいday2の最後までいられなかったのが心残りなので、もし開催されれば来年は最後まで参加したいです。

ではまた、iOSDC Japan 2024(?)でお会いしましょう!

PHPカンファレンス福岡 2023に参加しました

6/23 (土)に開催されたPHPカンファレンス福岡 2023に参加しました。

phpcon.fukuoka.jp

PHPカンファレンス福岡は初めての参加となった2019年がとても楽しかったので、待ちに待った復活!でした。

前々日

pepabo.connpass.com

元々は前日入りする予定だったのですが、前々日にも非公式イベントが開催されるとのことで前々日入りすることにしました。

PHPer Tea Nighttake_3さんが紹介されていたウエストでうどんを食べてから会場入り。


普段PHP系の勉強会やカンファレンスに登壇されていない人の発表も聞けて良かったです。

Pull Request毎に検証環境を立てたいと思ったことはあるもののコストなどが気になっていました。

そこに対して、解決したい課題を起点として選択肢やトレードオフスライダーを考えられていて、目につく所から考えてしまっていたなと気付かされました。


(この資料をそのまま使われていたかは自信がないですが・・・)

「勉強会は湧いてこない」というワードがとても印象に残った発表で、全体通して「分かるー」となっていました。

どんな勉強会・カンファレンスも次があると思わないほうが良いよな、とかほんと感想は運営スタッフのモチベになるんだよ、とか・・・


そして、勉強会終了後は周りの人についていきawabar Fukuokaに。
(壁にIT系の会社のステッカーがたくさん貼ってあった)

その後、権兵衛館で地元の方セレクトで焼き鳥を頂きました。

katzumiさんとはこの時「リアルでははじめまして」で、話していて「runnはただのAPIテストツールではなくシナリオテストツールなのね」と腑に落ちました。

鶏皮とても美味しかった・・・

前日

カンファレンス前日は太宰府に行く所からスタート。

そして、PR Timesさんが主催されたMeetupの昼の部に参加しました。

普段開発環境いじったりGitHub Actionsおじさんしたりしているので、この前Yokohama North AMで開発環境について熱弁されていたtyamahoriさんと話せて楽しかったです。

その後は福岡城跡・大濠公園をぶらぶらしていました。
(思ったより広かった)

そして少し休憩した後、これまたtake_3さんの発表で紹介されていた長浜ナンバーワンで腹ごしらえ。

カンファレンスで参加者向けに配布するノベルティをエコバッグに詰める通称「蟹工船」、2019年に引き続き今年も公募があったので参加しました。

「スタッフの方 + 応募した19人」と袋詰めする人自体は十分足りていてパイプラインが速く流れる状態だったので、途中からは詰め終わったバッグを箱に入れる役に回り、バッグを詰めてはバッグを入れるための空き箱を作り、とプルリクがレビュー待ちで詰まらないようにするみたいなムーブをしていました。

そして袋詰めの後は非公式前夜祭に。

懇親会ではfkuMnkさんと「お互い読みがわかりにくいアカウント名だよね」って話をしたり。


調査する際の心がけとして「すべての調査過程を記録せよ」は「あー、それ大事ー(なのは分かるが出来てない・・・)」とグサリ。
あと質疑応答時に「調査用のブランチを切ってそこにメモを書く」と仰られている方がいてその手があったか!と思いました。


行動力すご!っと圧倒された発表でした。

色々な人が理屈抜きでコミュニティに参加してる熱が好きだし、その熱を大切にしたいなとpapixさんの発表と合わせて思いました。


前夜祭の後は念願のラーソーメン。

前回のぺちこん福岡のときにTwitterに流れてきているのを見て美味しそう〜と思っていたので、食べられて満足です。

カンファレンス当日

Testing Libraryの名前は聞いたことがあったのですが何か特定のライブラリかと思っていたので、ライブラリというより思想という方が近く、各フレームワーク向けのTesting Libraryが作られていると初めて知りました。

また、「ユーザーは使い続けられるのにテストが壊れる = 本番でのユーザーの操作からテストがかけ離れている」というのが確かに、と思いました。


普段から「これはありえない」ケースならそれはそもそも発生しないようにして頭から排除したい、と思っているのでぶんぶん首を縦に振りながら聞いていました。


inouehiさんはPHPカンファレンス 2022でPsalmPHPerKaigi 2023でPHP Parserの発表をされていて「静的解析周りの人」というイメージがあったので、その人がRectorの発表をするのか、聞かねば!と聞きに行きました。

その後懇親会でお話して自分が登壇したPHPerのための「静的解析」を語り合うPHP TechCafeでも発表をされていたと知りました。
Psalmで始めるOSS contribution

静的解析やLintについていつか話してみたいなと思っていたので、今回お話できて大満足です。


懇親会後はエールズに行き、エールズの後は20〜30人ほどのPHPerがラーソーメンに行こうとしたものの空いて無くたむろしていたのですが、pyamaさんがとり乃屋 大名店を取って下さいました。

あの時間からあの大人数で入れて、pyamaさん・お店の方には感謝しかないです。

翌日

カンファレンス翌日はFusicさん主催のAfter Hackに途中まで参加していました。

katzumiさんがLaravel・OpenAPIでの開発について発表された後にuzullaさんがオレオレLaravel問題について発表され、77webさんがAPI Platformのデモ、とその場で連鎖していくような発表の流れが双方向コミュニケーション、という感じがして良かったです。

そして飛行機に乗る前にやりうどんに行ったらkatzumiさんが隣にいてびっくりしましたw

自作Twitterアイコンステッカー

今回のPHPカンファレンス福岡はブランクの名札に自分で名前を書くスタイルだったのですが、そこにTwitterアイコンのステッカー・TwitterアカウントにリンクしたQRコードのステッカーを貼りました。
TwitterアイコンのステッカーはRubyKaigiの時に作ったもので、その時「やっぱQRコード無いと不便だな」と思ったのでQRコード用のステッカーも作りました)

アイコンがあると「ああ、あの人」となりやすく、QRコードがあるとサッとフォローして貰えて便利でした。

ただ、名札に対してステッカーが大きかった(アイコンステッカーが5cm × 5cm)ので、次はもう少し小さくしようと思います。
(在庫使い切ってからになるので次にステッカーを作るのはいつになるのやら、ですが・・・)

TwitterアイコンのステッカーはラクスルQRコードのステッカーはコンビニシール倶楽部で作りました。

ステッカーを作るとなると入稿データがaiファイルなどのベクター画像に限定されている業者さんもあったので、jpgデータしか持っていないTwitterアイコンのステッカーはjpgで作れる所を探しました。

Twitterアイコンステッカーの費用は作った枚数が10枚と少なかったこともあり単価高めとなり約3000円です。
(確かアカウントを作った直後は1枚限定のクーポンがあったので、それでお試ししてみるのも良いかもです)

なので値段だけ見るとコンビニシール倶楽部の方が手を出しやすいのですが、自分でハサミなど使ってアイコンをカットしないといけないので綺麗な形に切り取れないのと、ハーフカットと言ってシールの周りに切り込みが入った形ではないので台紙からシールを剥がしにくいのが難点です。
(形についてはQRコードならあまり気にならないので許容できるかなーという感覚です)

自分が作った時の設定値になるURLを貼っておきますので、良ければ参考にして下さい。

https://raksul.com/sticker/ondemand/?paper=pvc_white&adhesive=strong&coating=matte_pvc&color=nothing&cutting=square&cutpath=1&width=50&height=50&set=1&day=3

宿

前回のぺちこん福岡の時に「宿は博多駅周辺ではなく天神で取った方が良い」と学んでいたものの、「会場と天神の間に宿を取ればどっちにも歩いて行けて良いのでは?」と櫛田神社辺りに宿を取っていました。

ただ、日中の体力が有り余ってる時間に歩くのと深夜まで飲んで疲れた状態で歩くのでは違うのと、ふらっと合流出来る気軽さを考えると天神で宿を取るのが最適解だなと思いました。

まとめ

今回は4日間通して色々な人と会話でき、福岡を満喫しました。

初めましての人や久しぶりの人、そして特に「Twitterなどで何となくお互いを知ってはいたけど直接話したことがなかった人」とたくさん話せたのが良かったです。

それも、前々日から翌日までコミュニケーションを取る場を用意してくださった皆さんのおかげです。
福岡の方は本当にホスピタリティがすごいなと思いました。

運営の皆さんありがとうございました。

開催されたら来年も参加したいです!

GitHub ActionsでDocker container actionを実行する際のイメージ名・タグに意味はほとんどない

前提

  • Runner Version: 2.304.0

まとめ

  • Docker container actionを実行する際は毎回BuildステップでDockerイメージをビルドし、そのイメージを実行している
  • ビルドされるイメージ名・タグに意味はほとんどない
  • どの時点のソースが実行されているか確認したい場合はSet up jobステップの「Download action repository」に表示されるコミットハッシュを見るのが確実

経緯

私はGitHub Actionsでgha-usageという自作のDocker container actionを公開し自分のリポジトリで使っているのですが、そのアクションは慣習(?)に則りタグを打つ毎にv1というタグの内容を差し替え、使う側でバージョン指定を書き換えなくても1.x系のの最新バージョンを使えるようにしています。
(タグの差し替えはaction-update-semverを使用)

そしてgha-usageのバグを修正したにも関わらず実行ログを見ると修正が当たっていないように見え、もしかしてタグの差し替え失敗しているのでは?と思いタグが何を表しているのか調べてみました。

詳細

GitHub Actionsのランナーはソースが公開されています。

github.com

そして、GitHub Actionsの実行時に出力されるログで全文検索を掛けてみるとDocker container action実行時は

src/Runner.Worker/ActionManager.cs#L572

が実行されているようです。

まず、584行目の

var imageName = $"{dockerManager.DockerInstanceLabel}:{Guid.NewGuid().ToString("N")}";

からDockerイメージのタグにはGUIDが使われていることが分かります。

そしてイメージ名に使われているdockerManager.DockerInstanceLabel

src/Runner.Worker/Container/DockerCommandManager.cs#L49

で値が初期化され、他に代入している箇所はありませんでした。

DockerInstanceLabel = IOUtil.GetSha256Hash(hostContext.GetDirectory(WellKnownDirectory.Root)).Substring(0, 6);

どうやら何かのディレクトリからSHA-256のハッシュを生成していそうです。

と辿り、Runnerの実行ファイルが設置されているディレクトリの親ディレクト絶対パスからハッシュを生成していることが分かります。

という訳で、Docker container actionのイメージをビルドする際のイメージ名・タグはどちらも該当アクションに関係無い値が使われていました。

と、ここまでソースを読んだ後に実行ログをよく見たら「Set up job」ステップの方にGitのコミットハッシュが記載されている事に気づきました・・・
(そして修正が当たっていないように見えたのは単に修正前に実行されていたからだった・・・)

ログはちゃんと見ようね・・・!

参考

PHPerKaigi 2023にコアスタッフとして參加しました

3月23日から25日にかけて開催されたPHPのカンファレンス、PHPerKaigi 2023にコアスタッフとして參加しました。

phperkaigi.jp

PHPerKaigiは2019年から参加しており、2020年・2022年は当日スタッフとして参加していました。
そして、今回は9月頃にコアスタッフにお誘い頂き、自分が何か力になれるなら・・!とコアスタッフとして参加することにしました。

事前準備

事前準備ではノベルティボックスに封入されるパンフレットや当日会場で提供したオリジナルせんべいの制作、参加方法を紹介するブログ記事の作成などを行いました。

自分だけが持っているであろうサンプルカラーのお煎餅と共に

パンフレット

印刷物の制作経験はありませんでしたが、昨年のパンフレット格好良かったな、と手を上げてみました。

最初は「無線綴じ・・・?」「PP貼・・・?」という状態でしたが、PHPerKaigiは過去の対応内容がIssueとして残っているのでそれを参考にしながら制作を進め、デザイナーさんが素敵なデザインを作成して下さり、かっこかわいいパンフレットを作れて大満足です。

ただ、デザイナーさんに依頼するのがギリギリになってしまったので、もう少し余裕を持って進めれば良かったなと反省しています。

PHPerせんべい

kotomin_mさんの「オリジナルマカロン作りたい、しょっぱいのも欲しい」という提案をきっかけにしょっぱいオリジナルお菓子何か無いかな、と探してお煎餅を作りました。
(kotominさんは他にもPHPerKaigi 専用Twitterアイコンも提案・実行していてすごい・・!)

当日会場ではこのように配布され、好評だったようで何よりです。

参加方法紹介ブログ

会期10日前に前回の振り返り結果が発掘され、「参加方法の紹介記事要るのでは」となり2020年の紹介記事をベースに今年の新しい取り組みなどを反映した記事を作成しました。

blog.phperkaigi.jp blog.phperkaigi.jp

WordPressを久しぶりに触って浦島太郎になっているPHPerの図

アンケートでも参考になったとの声がありとても嬉しいです。
一方、ブログに気づかなかったとの声もあったので、来年はより多くの人に伝わるようにしたいですね。
(良い方法思い浮かんでいませんが・・・)

当日

無線機

これまでPHPerKaigiではスタッフ間の連絡にSlackを使っていたのですが、今年はそれに加えて無線機を使うようになり、その管理を担当していました。
スタッフぽく見えるようになって雰囲気が出るので今年はTrack Dを追加し会場を広く使う形になるので)

厳密に言えば事前準備から関わってはいましたが、iOSDC Japanで利用した業者さんへの打診や発注は実行委員長の長谷川さんが済ませて下さっていたので、ほとんど当日の運用だけ考えれば済みました。

無線機は各スタッフに特定の端末を割り当て毎日返却してもらう運用にしており、充電器に養生テープでそれぞれの無線機の番号を記載し、どの無線機が未返却なのか一目で分かるようにしました。

養生テープをどこかに貼って未返却の無線機を可視化出来たらなと何となく考えてはいたのですが、当日充電器を見てみると丁度いいスペースがあり、上手くハマったと思います。

無線機は実際使ってみると、思っていた以上に便利でした。

何か作業をしていたりする時はSlackのメッセージを確認出来なかったり、Slackに文字を打ち込む時間が惜しかったりするのですが、そういったときでも何となくスタッフ間のやり取りを把握出来たり気軽に連絡事項を伝えられたりするので、とても捗ります。

ただ、無線で流れている会話に意識を一定割合持っていかれたり長いやり取りに不向きだったりするので、使い分けが肝心だなとも思います。

HQ

今年はHQ(Head Quarter)担当として、

  • Informationコーナーで落とし物の対応をしたり
  • Twitterやニコ生から参加者の方の声(音声小さいなど)を拾ったり
  • Twitterで各種告知をしたり

していました。

HQは初めてだったので緊張していたのですが、HQ経験がある方と一緒だったので安心して担当出来ました。

HQ担当をするようになって知ったのですが、TweetDeckのチーム機能を使うと認証情報を共有しなくてもあるアカウントを複数人で使えるようになるんですね。

help.twitter.com

便利。

Wi-Fiルーター受取

参加者向けに提供していたWi-Fiがday 0でダウンし、急遽業務用のWi-Fiルーターをレンタルすることになりました。

そのWi-Fiルーターを受け取りに行く所からday 1はスタート。

受け取りのために向かった業者さんの事務所はレンタル機器用倉庫の一角にカウンターが設けられている感じで、そういった普段関わらないイベント運営関係の業者さんを知れるのもカンファレンススタッフの醍醐味の1つですね。

Wi-Fi復旧後はほとんど安定して動いていたようで何よりでした。

Track D

今年のPHPerKaigiではday 2限定でTrack Dとしてポスターセッション・スポンサーブースB用の部屋をオープンし、そのTrack D担当もしていました。
(と言っても、設営・撤収作業を他のスタッフの方と進めたり換気に気を配ったりした位ですが)

少し離れている位置にあり導線も分かりにくい部屋だったので参加者の方が来てくださるかが一番の心配事でしたが、uzullaさんが色々と考えてくださったこともあり賑わって良かったです。

1参加者目線でも、ポスターセッションは展示してあるポスターが会話のきっかけになり、初対面の人に話しかけづらい自分のような人間に優しい企画かなと思いました。

(開催されたら)来年もTrack Dをオープン出来たら良いな〜と思っています。

見たトークなど

fortee.jp

自分もニッチではありますが自作OSSを公開してるので、「わかるー、趣味OSS気軽に公開してこうぜ」って首をブンブン縦に振りながら読んでました。


fortee.jp

なんとなくキャッシュしよう、なんとなくRedis使おうと考えてしまいがちなので、IOバッファ/演算バッファに分けた説明がとても分かりやすかったです。

「あー、演算結果をプロパティに保存して再使用するのは演算バッファを無意識に考えていたのか」とか「確かにDBからRedisに変えても同じネットワーク越しのアクセスならあまり距離変わらないな」とか。


fortee.jp

runnの存在は知っていたものの「ウェブフレームワークに備わっているAPIテストの仕組みと比べた時の嬉しいポイントなんだろう」と思っていたのですが、発表で背景を聞きすっと腹落ちしたのが個人的に爽快でした。


fortee.jp

PHPでもここまでいけるんだ、と勇気を貰えました。
また、イメージで「PHP遅い」と言うのではなく、計測するの大事だなと思いました。
(他にも計測の重要性に触れた発表ありましたね)


fortee.jp fortee.jp

これは自分の勝手な思い込みかもしれませんが、Rectorは何かコードをガッと変更したい時に単発で使うイメージでした。

そのため、RectorをCIで使う発表を2つ見て「そういう使い方あるのか、便利そう」とRectorに対する興味度合いが上がっています。


fortee.jp

私は型をかっちり書きたい派なのですが、「Eloquent、うーん・・・。型はかっちり書きたいけど、Laravel使ってるのに独自実装したら意味ないんじゃないか」とモヤモヤしていました。

なのでこの発表はとても気になっており、発表を聞き「確かにレールに乗ったほうが良いし、不便に感じているのはLaravelの機能を使い切れていない部分もあるのだろうな」と感じ、Laravelへの向き合い方の助けになりました。


fortee.jp

デジタルサーカスさんのPHPerチャレンジ問題を解いてから「解けはするけどなんだこの問題、すごいな」と思っていたので解説を聞けて大満足でした。

↑一番笑ったとこ

まとめ

今年は初めてコアスタッフとして参加しましたが、色々やれて楽しかったです。

参加者の皆さんも楽しんで頂けたようならとても嬉しいです。

ただ、自分から提案して進めたというより面白そうなのを拾ったりしたといった感じなので、来年はもっと自分発で動けたらと思います。
(と言いつつ、某バンドアニメのTシャツを買ってからカンファレンスTシャツにオリジナルのネームタグを付けたい欲がむくむくと湧き上がってきている今日この頃)

そしてここ半年(特に直近約3ヶ月)はPHPerKaigiが脳の一定割合を占めていたので少し休みたい気分半分、逆にスタッフをやっていない生活に違和感を覚えそうな気持ち半分、といった所です。

なので9月10月頃になって余裕があればアレとかアレとか当日スタッフに応募してみようかなーとぼんやり考えています。

というわけで、PHPerKaigi 2023の振り返りでした。

(開催されたら)PHPerKaigi 2024で会いましょう!

2022年の振り返り

1・2月

Nature RemoのAPIを叩いて部屋の気温・湿度を定期的に記録するためのツールを作り始めたのが1月でした。

github.com

GitHub ActionsでDockerコンテナとして動かしているのですが、セットアップ方法など記憶が曖昧になっているので記事にまとめておけば良かった感。

また、前々から気になっていたLeanとDevOpsの科学を2月に読みました。
具体的に業務に活かせている訳ではないですが、聞きかじりの知識で誤まった理解をしなくて済むようにはなったかなと。

4月

4月はPHPerKaigi 2022に参加しました。

muno-92.hatenablog.com

そして、PHPerKaigiをきっかけにPHPStanにコントリビュートできました。

muno-92.hatenablog.com speakerdeck.com

単にコントリビュートできただけではなく、カンファレンスならではのお祭り感もあって最高の思い出になりました。

これ以降だと小さなバグを2件直しただけですが、PHPStanや他のOSSに対してPull Requestを送ったりIssueにコメントしたりするハードルは下がったと思います。

github.com github.com

また、IssueやPull Requestを眺めていて気づいたのですが、日本からPHPStanにコントリビュートしている人が結構いるのは発見でした。

9月

PHPカンファレンス 2022に参加。

muno-92.hatenablog.com

私はオンライン参加でしたが、少しずつオフライン開催のカンファレンスが増えてきたのは嬉しいですね。

11・12月

GitHub Actionsの実行時間を集計するツールをGoで実装しました。

muno-92.hatenablog.com github.com

知的好奇心を満たせたのと、Goを使って1つプログラムを作った事で少しは手に馴染ませられたので満足しています。
一通りの実装は出来たので、来年は他の言語で再実装して比較してみたい所です。

まとめ

今年はPHPStanにコントリビュート出来たのが大きな出来事でした。
おそらく来年もPHPStanのIssueから直せそうなバグを探しPull Requestを送って、としていると思います。
ただ、今は個々のルールクラスに手を入れる所で止まってしまっているので、より深くPHPStanを理解したいなと考えています。

また、英語でコミットメッセージを書いたりGitHub上でやり取りしたりしていると英語力のなさを痛感するので、英語の勉強もしていこうと思います。

と、いうわけで2022年の振り返りでした。

今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。